古
いにしえ・・・、古いものを観ることは好きだったりする。お茶を習っていてお点前よりも古いものに触れる機会が沢山あるから好きなのかもしれない。250年前の花入れ、室町ぐらいの陶器、明治のカゴetc.・・・代々人から人へ大切にされてきたものたち、伝来がハッキリしているものが多いのもお茶の世界。一言に室町時代と言われてもピンとこないが400年前と数字で表現されると想像できる。笑 今の私の8,9倍ぐらいこの世にあるモノたち・・いろんな人と場所を点々点々として目の前にあることに何も言わないモノだけど凛々しい風格と威厳を放つ古いからイイというだけじゃなくて神秘なものを感じてしまう。巨匠の絵画の華々しく脚光を浴びる存在とは別で、ひっそりと地味であったりするけツワモノだと思う。欠けもなく割れることもなくそのままの状態で時間を渡ってきた物。時によってはモテハヤサレタリ、肩身の狭いところに追いやられていたときもあったはず・・時代に漂流しながらもブレず個々の独特の存在を放っていたのだろう。ファッションスタイルも同じように思う。時代に漂流されてしまいそうになるけれど、ブレない自分の好みや気分を大事にしていれば、いつの間に自分のスタイルになっていいと思う。時代に合う合わないは多少あったとしても、服を着る本人の気持と満足感が大事なような気がする。つづく