醍醐味
もう2月になり2023年もひと月が過ぎてしまいました・・一日もアッという間です。日々先の予定を想定しているとイマ(目前)がおろそかになってはいけないなって思ってしまいます。今を楽しむ!今だけに集中する!熱中するという事も大事で同時に五感フル活性すると濃い一日なっていくように感じます・・。お茶は月ごとに誂えも変えその折々の季節を表わすものを使うのでもっと昔はゆっくりと時間が流れていたのだろうと感じられます。水のおちる音を聞き茶懐石を食し、お炭の火とともに香合が香り、湯気たつ釜を見て、あるようでない、ないようであるモノを感じる感性の鍛錬のような気もします。瞬間の写真もいいし動画で雰囲気を味わうのもいい・・・けれど、それは疑似体験でしかないから その場に行きの天気や空気やにおいや食感や触りやすべての実体験の経験そのものと感じたことが本人の血肉になっていくように思った。先日、年老いた両親と旅行に出かけた10年ぶりだったようだった・・名所を見て回りいつもより歩幅もスピードも違うせいもあるけれどジックリ見て回る。ゲームのポイント通過地点のように写真だけとって早々いなくなる人が多くいたのに驚いた・・もっと今を味わえばいいのにと思った。醍醐味ってそういうことではないだろうか・・。